第1章 警備業務実施の基本的事項

 

 

 

 

 

問題〔1〕

 次は、施設警備業務の意義等について述べたものであるが、誤りはどれか。

 

 @ 「施設警備業務」とは、契約先の所有権、賃貸借権等から生じる当該施設に関する管理権の行使を民事契約に基づいて警備業者が代行し、当該施設における事故の発生を警戒し防止する業務である

 

 A 施設警備業務に従事する警備員は、不測の事態が起きたときは、速やかに対応出来るよう心がける。

 

 B 施設警備業務に従事する警備員の制服は着用者自らが当該施設の安全と秩序を守る象徴であることを自覚し、厳正な服装、姿勢、態度で業務を行う必要がある。

 

 C 施設警備業務の警備現場における警備員の勤務態様は、すべて契約先の委託に基づく管理権行使の一形態であるということが出来る。

 

 D 施設警備業務を行うに当たっては、関係法令や諸規則を遵守し、警備技術の習熟に努めることが重要であり、施設の管理運営については、参考程度に知っていればよい。 

 

解答 

 

 

 

 

 

問題〔2〕

 次は、我が国における警備業の歴史と現況等についての記述であるが、妥当でないものはどれか。

 

 @ 近年、都市化の進展やこれに伴う国民意識の変化によって、地域における人間関係の脆弱化および犯罪抑止機能の低下が進行しつつある中で、社会全体の防犯機能を構造的に強化していくために、警備業の果たす役割は、今後ますます重要性を増して行くものと考えられる。

 

 A 我が国における警備業は、昭和39年の東京オリンピックの選手村の警備によってその存在を広く認識されるようになって以後、急速に発展した。

 

 B 警備業は、今後も安全の確保に関する国民意識の高まりを背景に、また、高度情報化社会の進展、社会構造の複雑化等に伴い、多種多様な業務を展開しながら更に発展して行くものと考えられる

 

 C オイルショック後、高度エレクトロニクス技術を導入した機械化を進めることによって、質的に大きな変化、発展を遂げ、国民の防犯、防災活動等の基盤を形成する「安全産業」として国民生活に深く定着するに至ったが、各企業の管理体制の合理化が進む中で、量的な拡大には歯止めがかかった。。

 

 D 高度成長期における企業の合理化と人手不足の時代を背景として、事務所、工場等における施設警備業務、工事現場等での交通誘導警備業務、現金輸送車の警備業務、身辺警備業務などの分野で急速に発展した。 

 

解答 

 

 

 

 

 

問題〔3〕次は、施設警備業務の意義等について述べたものであるが、誤りはどれか。

 

 @ 施設警備業務に従事する警備員は、自らの制服そのものが当該施設の安全と秩序を守る象徴であることを自覚し、厳正な服装、姿勢、態度で業務を行うことが大切である。

 

 A 警備業法第2条第1項第1号の警備業務(施設警備業務)は、自己または他人の需要に応じて、事務所、興行場、駐車場、遊園地等における盗難等の事故の発生を警戒し、防止する業務である

 

 B 施設警備業務は、対象施設によって業務の実施形態が様々に変化するため、関係法令や諸規則を遵守し、警備技術の習熟に努めることが重要であり、また、施設の管理運営についても、よく理解した上で任務を遂行する必要がある。

 

 C 施設警備業務に従事する警備員は、不測の事態に適切な対応が出来るよう日頃から心がける。

 

 D 「施設警備業務」とは、契約先の所有権、賃貸借権等から生じる当該施設に関する管理権の行使を民事契約に基づいて警備業者が代行し、当該施設における事故の発生を警戒し、防止する業務である。

 

解答

 

 

 

 

 

問題 4

 次は、警備業務実施の基本原則についての説明であるが、正しいものはどれか。

 

 @ 警備員は、他人の権利および自由を侵害してはならないが、個人、団体の正当な活動に干渉あるいは影響を及ぼすことは、刑罰法令に抵触しない限り許される。

 

 A 警備員が現行犯人を逮捕した場合には、一応取り調べを行った後、警察官に引き渡す。

 

 B 警備員は、警備業務を行うに当たっては、警備業法によって、特別に権限を与えられているものではないことに留意する必要がある。

 

 C 警備員が施設警備業務に従事中に不審者を発見した場合には、その不審点が解明出来るまで職務上の質問をすることが認められている。

 

 D 工事現場において警備員の行う交通誘導業務は、人や車両の危険を防止するために行うものであるので、警察官等が行う交通整理に準ずる強制力を持っている。

 

解答

 

 

 

 

 

問題 5

 次は、警備業法第15条の警備業務実施の基本原則についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ 適正な警備業務を実施させるため、警備業者および警備員に特別な権限を与えたものである。

 

 A 警備業務の実施の適正を図るという警備業法の目的のうち、警備業務の実施に伴って発生しがちな違法、不当な事案を防止するという側面を端的に義務規定にしたのが本条である。

 

 B 他人の権利および自由を侵害する行為、個人または団体の正当な活動に不当な影響を及ぼす行為については、刑罰法令に抵触しない行為であっても、すべてこれを禁止するものである。

 

 C 警備業務の実施に当たっては、あくまでも、私人のいわゆる施設管理検討の範囲内で行う必要があることを注意的に定めたものである。

 

 D 警察業務は公共の安全と秩序の維持に当たるものであり、警備業務とは本質を異にするものである。

 

解答

 

 

 

 

 

問題6

 次は、警備業務実施の基本原則について述べたものであるが、正しいものはどれか。

 

 @ 警備業務は、公共の安全と秩序の維持に当たる警察活動と本質的には同じ活動である

 

 A 警備業務対象施設内の倉庫に入ろうとしているものは犯罪者であり、その場で現行犯逮捕すべきである。

 

 B 警備員が現行犯人を逮捕したときには、直ちに検察官または司法警察職員に引き渡す必要がある。

 

 C 警備員は、警備業務対象施設内で不審な人物を発見した場合、施設管理権に基づき、一般私人として許される以上の質問等を行う権限が認められている。

 

 D 施設警備業務に従事する警備員は、施設内で不審者を発見したときは、凶器などを隠し持っているかどうか身体検査をすることが出来る。

 

解答

 

 

 

 

 

問題7

 次は、警備業務実施の基本原則について述べたものであるが、適切なものはどれか。

 

 @ 警備員が現行犯人を逮捕したときには、直ちに検察官、検察事務官または司法警察職員に引き渡す必要がある。

 

 A 刑罰法令に抵触しない行為は、他人の権利および自由を侵害する場合でも、警備契約の範囲内であれば常に許される。

 

 B 警備員は、警備業務対象施設内で不審な人物を発見した場合、施設管理権に基づき、一般私人として許される範囲内の質問等を行う権限が認められている。

 

 C 警備業務は業務の特質上、公共の安全と秩序の維持に当たる警察活動と本質的には変わることのない活動である。

 

 D 施設警備業務に従事する警備員は、施設内で不審者を発見したときは、当然不審点を明白にするため、取り調べをすることが出来る。

 

解答

 

 

 

 

 

問題8

 次は、警備業務実施上の基本原則についての記述であるが、正しいものはどれか。

 

 @ 適正な警備業務を実施するためには、他人の権利や自由を多少は侵害してもやむを得ない。

 

 A 警備員が警備業務を行うに当たっては、警備業法によって特別に権限を与えられているものでないことに留意する。

 

 B 警備員が警備業務対象施設内において不審な人物を発見したときは、警察官職務執行法に基づき職務質問をすることができる。

 

 C 現行犯人を逮捕したときは、直ちに警察官等に引き渡さなければならないが、引き渡すまでの間、取り調べを行うことは差し支えない。

 

 D 警備員が現行犯人を逮捕したときは、直ちに検察官、検察事務官または司法警察職員に引き渡す必要がある。

 

解答

 

 

 

 

 

問題9

 次は、警備業務実施上の基本原則について述べたものであるが、誤りはどれか。

 

 @ 警備業法第15条前段は、警備業務の実施に当たっては、あくまでも私人のいわゆる施設管理権等の範囲内で行う必要があることを注意的に定めたものである。

 

 A 警備業法第15条後段は、他人の権利及び自由を侵害する行為や個人または団体の正当な活動に不当な影響を及ぼす行為は、すべてこれを禁止している。

 

 B 警備業務対象施設内において不審な人物を発見した場合は、施設管理権に基づき、私人として許される範囲内で質問をすることが出来る。

 

 C 現行犯人を逮捕した場合は、犯人の住所、氏名はもちろん、犯行状況等可能な限り詳細に聴取し、証拠物件を添えて警察官に引き渡す。

 

 D 警備業法第15条の規定は、正当な争議権の行使として、労働争議が行われている企業(施設)の警備業務を行うことまでも禁止するものではない。

 

解答

 

 

 

 

 

問題10

 次は、警備員が警備業務の実施に当たって留意すべき事項について述べたものであるが、誤りはどれか。

 

 @ 正当な争議権の行使として、労働争議が行われている企業(施設)の警備業務を行うことまでも禁止するものではない。

 

 A 警備業務対象施設内において、不審な人物を発見したときは、施設管理権に基づき、私人として許される範囲内で質問及び簡単な身体検査をすることが出来る。

 

 B 警備員は、現行犯人として逮捕した犯人であっても、取り調べ類似行為を行うことは出来ない。

 

 C 現行犯人を逮捕した場合には、直ちに警察官等に犯人を引き渡す。

 

 D 消防自動車等緊急車両が接近してきたとしても、警備員は警察官と同様の法令に基づく強制力を持った交通整理を行うことは出来ない。

 

解答

 

 

 

 

 

問題11

 次は、警備業務実施の基本原則に違反する具体例を挙げたが、違反にならないものはどれか

 

 @ 労働組合の適法な集会、デモ行進等の周辺で、警備員が大勢で長時間罵声を浴びせ、唾を吐きかける等の嫌がらせをすること。

 

 A 警備業務対象施設の入り口付近に違法駐車をした運転者に対し、警備員が始末書を書かせること。

 

 B 施設警備業務に従事中の警備員が、対象施設の塀を乗り越えようとしている不審者に対し、施設管理権に基づき質問すること。

 

 C デパートで買い物中の客に対し、疑うべき具体的な理由がないにもかかわらず、警備員が携帯品の提出を求め、盗んだものでないことの証明を求めること。

 

 D 警備員が万引きの現行犯人を逮捕した後、数時間にわたり所持品、身元等について調べること。

 

解答

 

 

 

 

 

問題12

 次は、2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員(以下この設問中、「2級検定合格警備員」という。)の役割等についてであるが、誤りはどれか

 

 @ 2級検定合格警備員は、警備業法第18条で定める資格者配置における検定合格証明書の交付を受けている警備員に該当する。

 

 A 2級検定合格警備員が資格者配置を求められる現場に配置された場合には、1)部下の指導教育能力、2)業務実施中の適切な判断能力等が必要とされる。

 

 B 2級検定合格警備員は、当該警備業務を適正に実施するために必要な専門知識、能力を備え、警備現場における指揮、監督能力を有する物、つまり統括管理者として位置づけられている。

 

 C 2級検定合格警備員は、常に自らの資質の向上に努め、人格の淘汰を図ると共に、部下の指導及び教育に当たる必要がある。

 

 D 2級検定合格警備員は、当該警備業務全般にわたり、当該現場におけるリーダーとしての役割が期待されている。

 

解答

 

 

 

 

 

問題13

 次は、2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員の役割等について述べた物であるが、正しいものはどれか。

 

 @ 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員は、現場での適正な警備業務の実施について責任を持つ必要があるので、部下の指導及び教育については、指導教育責任者に任せた方がよい。

 

 A 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員は、施設警備業務全般における統括管理者としての役割が期待されている。

 

 B 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員は、都道府県公安委員会規則で定める資格者配置における検定の合格証明書の交付を受けている警備員に該当する。

 

 C 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員は、当該警備業務を適正に実施するために必要な専門的知識、能力を備えた警備員として位置づけられている。

 

 D 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員が資格者配置を求められる現場に配置された場合には、1)部下の指導教育能力、2)業務実施中の適切な判断能力、3)警備業務の依頼者との交渉能力が必要とされる。

 

解答

 

 

 

 

 

問題14

 次は、警備員教育についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ 警備業者及び警備員は、警備業務を適正に行うため、警備業務に関する知識及び能力の向上に努める必要がある。

 

 A 1級検定及び2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員に対しては、現任教育の基本教育及び業務別教育が免除される。

 

 B 一般警備員に対しては、教育期毎に現任教育の基本教育を3時間以上、業務別教育を5時間以上行う。

 

 C警備員指導教育責任者資格者証を有する警備員を当該資格に関わる区分の警備業務に従事させる場合は、現任教育の基本教育及び業務別教育が免除される。

 

 D 最近3年間で1年以上の警備業務経験を有する警備員に対する現任教育は、教育期毎に基本教育を3時間以上、業務別教育を5時間以上行う。

 

解答

 

 

 

 

 

問題15

 次は、警備員教育についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ 1級検定の合格証明書の交付を受けている警備員を当該合格証明書に関わる種別の警備業務に従事させている場合の現任教育は、基本教育及び業務別教育が免除される。

 

 A 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員に対しては、現任教育の基本教育が免除され、業務別教育は教育期毎に5時間以上行う。

 

 B 機械警備業に従事させようとする警備員で機械警備業務管理者資格者証の交付を受けている者に対する新任教育の業務別教育は免除される。

 

 C 最近3年間に1年以上警備業務の経験を有する者に対しては、新任教育の基本教育が免除され、業務別教育を5時間以上行う。

 

 D 従事させる警備業務の区分の警備員指導教育責任者資格者証の交付を受けている警備員の現任教育は、基本教育及び業務別教育が免除される。

 

解答

 

 

 

 

 

問題16

 次は、警備員教育等についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ 「教育期」とは、1月1日から6月30日までの期間を前期、7月1日から12月31日までの期間を後期という。

 

 A 基本教育は、警備業務に関する基本的な知識及び技能についての教育で、新たに警備業務に従事させようとする警備員に対しては、原則として15時間以上行う必要がある。

 

 B 警備員教育は、基本教育と業務別教育並びに必要に応じて行う警備業務に関する知識及び技能の向上のための教育がある。

 

 C 業務別教育は、現に警備業務に従事させている一般警備員については、教育期毎に、警備業務の区分に応じてそれぞれ5時間以上行う必要がある。

 

 D 従事させている警備業務の区分の警備員指導教育責任者資格者証の交付を受けている警備員に対する現任教育は、基本教育及び業務別教育が免除される。

 

解答

 

 

 

 

 

問題17

 次は、警備員教育等についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ 警備業者及び警備員は、警備業務を適正に行うため、警備業務に関する知識及び能力の向上に努める必要がある。

 

 A 一般警備員に対する現任教育は、教育期毎に基本教育を3時間以上、業務別教育を5時間以上行う。

 

 B 基本教育については、検定の合格証明書の交付を受けている警備員及び警備員指導教育責任者資格者証の交付を受けている警備員は免除される。

 

 C 現任教育の業務別教育は、2級検定(都道府県公安委員会が定める者に限る。)の合格証明書の交付を受けている警備員で、当該合格証明書に関わる種別の警備業務に従事させている者は免除される。

 

 D 新任教育の業務別教育については、検定の合格証明書の交付を受けている警備員で当該合格証明書に関わる種別の警備業務に従事させようとする者、機械警備業務に従事させようとする警備員で機械警備業務管理者資格者証の交付を受けているものは免除される。

 

解答

 

 

 

 

 

問題18

 次は、警備員教育についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ 「教育期」とは、4月1日から9月30日までの期間を前期、10月1日から翌年の3月31日までの期間を後期という。

 

 A 1級検定の合格証明書の交付を受けている警備員を当該検定の種別に関わる警備業務に従事させている場合の現任教育は、基本教育及び業務別教育が免除される。

 

 B 一般警備員にたいしては、教育期毎に現任教育の基本教育を3時間以上、業務別教育を5時間以上行う。

 

 C 警備員指導教育責任者資格者証を有する警備員を当該資格に関わる区分の警備業務に従事させている場合は、現任教育の基本教育及び業務別教育が免除される。

 

 D 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員に対しては、現任教育の業務別教育が免除される。

 

解答

 

 

 

 

 

問題19

 つぎは、部下指導上の留意点について述べたものであるが、妥当でないものはどれか。

 

 @ 経験者に対しては、業務の実施状況を細部にわたり巡察し、慣れから生じるおごりや過信といったところが見られれば、矯正指導を実施する。

 

 A 指導を行う場合は、業務や作業状況とは関係なく、一定の時間帯、一定の方法を選定する。

 

 B 未経験者や経験の浅い者には、基本を徹底的に習得させると共に、契約先や来訪者に対する礼節の必要性についても充分認識させる。

 

 C 未経験者には、作業量が極力少なく、比較的こなしやすい業務や警備対象施設等を選定して行う。

 

 D 指導はマンツーマンで実施し、相手の身になって根気よく丁寧に行う。

 

解答

 

 

 

 

 

問題20

 次は、部下指導上の留意点についてであるが、誤りはどれか。

 

 @ 指導は同時に複数の警備員を対象に実施し、相手の身になって根気よく丁寧に行う。

 

 A 指導結果については、警備員指導教育責任者に必ず報告する。

 

 B 経験者に対しては、業務の実施状況を細部にわたり巡察し、実施の粗雑さ、礼節の欠如などについても観察する。

 

 C 未経験者には、作業量が極力少なく、比較的こなしやすい業務や警備業務対象施設等を選定して行う。

 

 D 未経験者や経験の浅い者には、不適切な警備業務の実施が、どの様な危険や事故等の発生の誘因となるかをしっかり認識させる。

 

解答

 

 

 

 

 

問題21

 次は、部下指導上の留意点についてであるが、誤りはどれか。

 

 @ 経験者に対しては、慣れから生じるおごりや過信といったところが見られれば、矯正指導を実施する。

 

 A 未経験者や経験の浅い者には、基本を徹底的に習得させると共に、契約先や来訪者に対する礼節の必要性についても充分認識させる。

 

 B 指導結果は、以後の指導の参考にするためにも有効であるが、警備員個人に関わることであるので、公表したり報告したりしない。

 

 C 経験者に対しては、業務の実施状況を細部にわたり巡察し、実施の粗雑さ、礼節の欠如などについても観察する。

 

 D 未経験者や経験の浅い者には、不適切な警備業務の実施が、どの様な危険や事故等の発生の誘因となるかをしっかり認識させる。

 

解答

 

 

 

 

 

問題22

 次は、部下指導上の留意点について述べたものであるが、妥当なものはどれか。

 

 @ 指導は、同時に複数人を対象にし、相手の身になって根気よく、丁寧に行う。

 

 A 警備業務未経験者や経験の浅い者に対しては、慣れから生じるおごりや過信といったところが見られれば、矯正指導を実施する。

 

 B 警備業務の経験者には、作業量が極力少なく、比較的こなしやすい業務や警備業務対象施設等を選定して行う。

 

 C 警備業務の経験者には、不適切な警備業務の実施がどの様な危険や事故等の発生の誘因となるかをしっかり認識させる。

 

 D 警備員に対する指導結果については、指導教育責任者に報告する。

 

解答

 

 

 

 

 

問題23

 次は、警備員指導教育責任者制度についてであるが、誤りはどれか。

 

 @ 警備員指導教育責任者資格者証の交付は、警備業務の区分毎に行われる。

 

 A 警備業者は、営業所毎及び当該営業所において取り扱う警備業務の区分毎に、当該区分の警備員指導教育責任者資格者証の交付を受けている者の内から、警備員指導教育責任者として選任する必要がある。

 

 B 複数の区分の警備業務を取り扱う営業所では、これらの警備業務の区分毎に専任の指導教育責任者をそれぞれ選任する必要がある。

 

 C 営業所の警備員指導教育責任者として選任した者が欠けるに至ったときは、その日から14日間は、警備員指導教育責任者を選任しておかなくてもよい。

 

 D 警備業者は、国家公安委員会規則で定める期間毎に、警備員指導教育責任者に選任した者に、公安委員会が行う警備員の指導及び教育に関する講習(現任責任者講習)を受けさせることを要する。

 

解答

 

 

 

 

 

問題24

 次は、警備員指導教育責任者についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ 警備業者は、営業所毎及び当該営業所において取り扱う警備業務の区分毎に、当該区分の警備員指導教育責任者資格者証の交付を受けている者のうちから、警備員指導教育責任者として選任する必要がある。

 

 A 警備員指導教育責任者の業務は、国家公安委員会規則に定められている。

 

 B 警備員指導教育責任者制度は、昭和57年の警備業法改正で新設された。

 

 C 警備員指導教育責任者資格者証の交付は、警備業務の区分毎に行われる。

 

 D 警備員の属しない営業所では、警備員指導教育責任者を選任しなくともよい。

 

解答

 

 

 

 

 

問題25

 次は、現在行われている検定の種別を列挙したが、誤りはどれか。

 

 @ 空港保安警備業務

 

 A 雑踏警備業務

 

 B 貴重品運搬警備業務

 

 C 保安警備業務

 

 D 交通誘導警備業務

 

解答

 

 

 

 

 

問題26

 次は、現在行われている検定の種別を挙げたものであるが、誤りはどれか。

 

 @ 核燃料物質等危険物運搬警備業務

 

 A 雑踏警備業務

 

 B 空港保安警備業務

 

 C 施設警備業務

 

 D 身辺警備業務

 

解答

 

 

 

 

 

問題27

 次は、検定制度について述べたものであるが、誤りはどれか。

 

 @ 警備員の検定制度では、登録講習を受講すると自動的に検定に合格したことになる。

 

 A 警備員は、警備業務の実施に伴って発生する様々な事象に対し、臨機応変な対応を要求されるので、その業務に関する一定水準以上の専門的な知識及び能力が要求される。

 

 B 検定の種別は、貴重品運搬警備業務、雑踏警備業務、交通誘導警備業務、核燃料物質等危険物運搬警備業務、空港保安警備業務、施設警備業務の6種別である。

 

 C 検定の合格証明書の交付を受けている警備員は、当該合格証明書にかかる種別の警備業務に従事している間は、資格ある警備員を意味する表彰を用いることが出来る。

 

 D 警備員は、検定を受検することにより当該警備業務に関する自己の知識及び能力がいかなるレベルにあるかを知ることが出来る。

 

解答

 

 

 

 

 

問題28

 次は、検定制度について述べたものであるが、誤りはどれか。

 

 @ 現在検定が行われているのは、交通誘導警備業務、雑踏警備業務、貴重品運搬警備業務、核燃料物質等危険物運搬警備業務、空港保安警備業務、施設警備業務の6種別である。

 

 A 検定は、原則として都道府県公安委員会によって、学科試験及び実技試験により行われる。

 

 B 国家公安委員会の登録を受けたものが行う講習会(登録講習)を受講し、終了したものについては、学科試験及び実技試験が免除される。

 

 C 検定は、1級及び2級の区別があるが、受験資格、要件等はまったく同じである。

 

 D 検定の合格証明書の交付を受けている警備員は、当該検定にかかる種別の警備業務に従事している間は、「資格ある警備員」の意を表す表彰を用いることが出来る。

 

解答

 

 

 

 

 

問題29

 次は、検定制度の概要についてであるが、正しいものはどれか。

 

 @ 検定は、原則として国家公安委員会によって、学科試験及び実技試験が行われる。

 

 A 国家公安委員会の登録を受けたものが行う講習会(登録講習)を受講し、その課程を修了したものについては、実技試験のみが免除される

 

 B 警備業者は、検定の合格証明書の交付を受けている警備員に実施させなければならない警備業務を行うときは、当該警備員に当該合格証明書にかかる種別の表彰を装着させる必要がある。

 

 C 2級は、当該警備現場において自らの判断で適正な警備業務を実施する能力を有していることが求められている。

 

 D 警備業法第3条第1号から第7号までのいずれかに該当する者及び検定の合格を取り消されて3年を経過しない者は、検定を受けることは出来ない。

 

解答

 

 

 

 

 

問題30

 次は、検定制度についての記述であるが、誤りはどれか

 

 @ 1級は、当該警備現場において自らの判断で適正な警備業務を実施する能力を有していることが求められている。

 

 A 警備業者は、検定の合格証明書の交付を受けている警備員に実施させる必要のある警備業務を行うときは、当該警備員に当該合格証明書を携帯させることとされている。

 

 B 検定の合格証明書には、検定にかかる警備業務の種別、区分(級)、住所、氏名、生年月日、交付した公安委員会などが記載される。

 

 C 検定は、原則として都道府県公安委員会によって、学科試験及び実技試験が行われる。

 

 D 18才未満の者には、合格証明書は交付されない。

 

解答

 

 

 

 

 

問題31

 次は、検定の合格証明書の交付を受けられない者を列挙したが、誤りはどれか。

 

 @ 成年被後見人、非保佐人または破産者で復権を得ない者。

 

 A 禁固以上の刑に処せられ、またはこの法律の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、または執行を受けることがなくなった日から起算して5年を経過しない者。

 

 B 検定の合格証明書の返納を命ぜられ、その日から起算して5年を経過しない者。

 

 C 心身の障害によって警備業務を適正に行うことが出来ない者として国家公安委員会規則で定める者。

 

 D アルコール、麻薬、大麻、アヘンまたは覚醒剤の中毒者。

 

解答

 

 

 

 

 

問題32

 次は、検定の合格証明書の交付を受けられない者を挙げたが、誤りはどれか。

 

 @ 検定の合格証明書の返納を命ぜられ、その日から起算して3年を経過しない者。

 

 A 未成年者

 

 B 成年被後見人、被保佐人または破産者で復権を得ない者。

 

 C 警備業法の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、または執行を受けることがなくなった日から起算して5年を経過しない者。

 

 D 暴力団の構成員

 

解答

 

 

 

 

 

問題33

 次は、基本動作の「気をつけ」の要領についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ 両かかとを一直線上にそろえて付ける。

 

 A 両足先は約45度に開いて等しく外に向ける。

 

 B 両ひざを伸ばし、上体は正しく腰の上に落ち着ける。

 

 C 両肘は自然に垂れ、たなごころを腿に付ける。

 

 D 指を軽く伸ばして並べ、親指をおおむねズボンの縫い目に当てる。

 

解答

 

 

 

 

 

問題34

 次は、基本動作の「休め」の要領についての記述であるが、誤りはどれか。

 

 @ その場で左脚を約20センチメートル(両かかとを結ぶ最短距離)横に開き、体重は両脚にかける。

 

 A 手は後ろに回し、左手の甲を右手で掴む。

 

 B 休憩が長時間にわたる場合は、体重を右もしくは左に交互にかけることが認められることもある。

 

 C 休憩が長時間にわたる場合は、どちらか一方の足を元の位置に置き、他の足を適宜前後左右に動かすことが認められることもある。

 

 D 金属製警戒棒を手にしているときは、左手で警戒棒の先端を1〜2センチメートル残して上から握って、身体の前で把持する。

 

解答

 

 

 

 

 

問題35

 次は、基本動作に関する記述であるが、正しいものはどれか。

 

 @ 「まわれ右」…左足をおおむねその方向に引き、足先をわずかに左かかとから離し、両足先を少し上げ、両かかとで90度右に回り、次に右かかとを左かかとに引きつける。

 

 A 「休め」…その場で右足を約20センチメートル(両かかとの内側を結ぶ最短距離)横に開き、体重は両足にかける。

 

 B 「気をつけ」…両かかとを一直線上にそろえて付け、両足先は、約45度に開いて等しく外に向ける。

 

 C 「半ば右向け右」…回転側の足のかかとと、反対側の足の爪先とを軸として90度右に向けを変え、反対側の足を引きつけ、同一線上にそろえる。

 

 D 「左向け左」…回転側の足かかとと、反対側の爪先とを軸として45度左に向けを変え、反対側の足を引きつけ、同一線上にそろえる。

 

解答

 

 

 

 

 

問題36

 次は、警備員の礼式について述べたものであるが、誤りはどれか

 

 @ 警備員は、平素から礼式の意義をよく理解し、繰り返し訓練を行い、正しい礼式を身につける必要がある。

 

 A 警備員は、上級者に対し敬礼を行い、上級者はこれに答礼し、同級者は、互いに敬礼を交換する。

 

 B 敬礼をされたときは、何人に対しても必ず答礼を行う。

 

 C 辞令書、賞状等を受けるときは、授与者の前、約3歩の所で敬礼を行い、適宜前進して帽子を左わきに挟み、そのまま右手を伸ばして受け取り、左手を添えて辞令書等を開いてみた後、直ちにこれを左手に収め帽子を右手に移し、元の位置に復して再び敬礼を行い、退去する。

 

 D 上級者と同行する場合、1人のときは左側または後方につき、2人以上のときは前方と後方につく。

 

解答

 

 

 

 

 

問題37

 次は、警備員が敬礼を行わない場合を上げたが、誤りはどれか。

 

 @ 職務上追従する者は、通常敬礼を行わない。職務上追従する者に対しても同様とする。

 

 A 儀礼に参列したときは、その儀式において行う敬礼のほかは敬礼を行わない。

 

 B 儀式に参列している者に対しては、そのものが上級者である場合を除き敬礼を行わない。

 

 C 身辺警備業務(ボディーガード)に従事している者は、通常敬礼を行わない。

 

 D 自動車等を運転中の者、または船舶を操縦している者は、敬礼を行わない。

 

解答

 

 

 

 

 

問題38

 次は、警備員の礼式についての記述であるが、誤りはどれか

 

 @ 節度ある礼式は、警備員の心を引き締め、規律ある職場を形作ると共に警備員に対する社会的信頼感を高めるものである。

 

 A 脱帽時の敬礼は、受礼者に向かって姿勢を正し、注目した後、頭を正しく上体の方向に保ったまま身体の上部を約15度前に傾けて行う。

 

 B 警戒棒の敬礼は、受礼者に向かって姿勢を正し、警戒棒を持った拳を前方に向け、その親指があごの前方5センチメートルの位置に来るようにし、警戒棒を身体と約20度になるように前に傾け受礼者に注目して行う。

 

 C 講堂または教場等に訓辞者または講師等が来場したときは、在室者中の最上級者又はあらかじめ定められた者が「気をつけ」の号令を行い、訓辞者等が演壇又は受礼の位置についたとき「敬礼」の号令で一斉に敬礼を行い、次に「休め」の号令で着席又は休めの姿勢を取る。

 

 D 上級者と自動車に乗車するときは、上級者を先にし、その左側に着席する。下車するときは、上級者を後にする。

 

解答

 

 

 

 

 

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