第四章 事故派生時における応急措置
問題153
次は、事件・事故等が発生した場合の警察機関等へ連絡すべき事項を挙げたものであるが、妥当でないものはどれか。
@ 連絡者の氏名、連絡先、
A 推測される事故原因等
B 現場の所在地、目標
C 犯罪等の種類
D 発生した日時
解答
問題154
次は、電話による警察機関等への連絡要領について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 盗難等の不法事案は、交通事故の場合と異なり追加連絡をする必要はない。
A 警察機関等へ連絡すべき内容は、不法事案の概要、発生した日時、場所、被害の状況、現場の所在地、目標、連絡者の氏名、電話番号等である。
B 犯人が逃走したような場合には、犯人の人相、着衣、特徴、持ち物、逃走方向等を連絡する。
C 犯人が、車両で逃走した場合は、車両の色、型、ナンバー等を連絡する。
D 施設警備業務に従事しているとき、盗難等の不法事案が発生した場合には、警備員は、警察機関等への連絡その他必要な措置を講じる必要がある。
解答
問題155
次は、警察機関等への通報、連絡について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 追加連絡は、第1報で不明であった点、訂正すべき点、状況が変化した点、新たに把握した点等が主な連絡事項である。
A 連絡は1回で終わることなく、警察官が現場に到着し事件等の処理に当たるまでの間、状況に応じて追加連絡を行う。
B 警備員は、業務の性質上、事件・事故等に遭遇することが多く、警察機関への通報、連絡について平素から研究、習熟しておくことが大切である。
C 警備業務対象施設で事件・事故が発生した場合、警備業務依頼者の管理権を警備員が代行して、強制的な措置をとる必要がある。
D 事故発生時における警察機関等への連絡を正確、かつ迅速に実施するため、あらかじめ連絡メモを用意しておくことが望ましい。
解答
問題156
次は、事件・事故発生時の電話による警察機関等への連絡要領について述べたものであるが、妥当でないものはどれか。
@ 施設における盗難等の事件発生の場合には、追加連絡をするよりも警戒強化を優先させる必要がある。
A 連絡すべき内容は、事件・事故の概要、発生した日時、場所、被害の状況、現場の所在地、目標、連絡者の氏名、電話番号等である。
B 犯人が逃走したような場合には、犯人の人相、着衣、特徴、逃走手段、逃走方向等を連絡する。
C 警備業務実施中に事件・事故が発生した場合には、警備員は、警察機関への連絡その他必要な措置を講じる必要がある。
D 連絡は条件の許す範囲で、現場からできる限り近い場所から行うことが大事である。
解答
問題157
次は、刑法や軽犯罪法に規定される「保護を要する者」を挙げたが、妥当でないものはどれか。
@ 急病人
A 犯罪者
B 迷子
C 自殺志願者
D 泥酔者
解答
問題158
次は、火災が発生した場合に消防機関に連絡すべき事項を述べたものであるが、妥当でないものはどれか。
@ 火災の発生日時
A 発生場所の所在地、名称
B 燃焼階、燃焼物件、燃焼程度
C 建物等の用途(百貨店、テナントビル等)
D 出火の原因
解答
問題159
次は、救急車を要請するに当たっての必要事故を挙げたが、妥当でないものはどれか。
@ 施設等の用途、種別
A 現場の所在地、目標
B 現在の容体
C 負傷者の人数
D 連絡者の氏名、連絡先
解答
問題160
次は、施設警備員の不審者対応上の留意点を挙げたが、誤りはどれか。
@ 相手の顔色、目の動き、落ち着き等に注意し、目を離さない。
A 冷静な態度、穏やかな言葉遣いを保ち、相手の挑発に乗らない。
B 不審者の上衣のポケット等に手を入れ、凶器等を所持していないか調べる。
C 言葉遣いに気をつけ、相手を納得させるように説明する。
D 不審者には、可能な限り複数の警備員で対応するのが望ましい。
解答
問題161
次は、警備員が不審者に対して質問をする際の留意事項についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 相手の顔色、目の動き、落ち着き等に注意し、目を離さない。
A 冷静な態度、穏やかな言葉遣いを保ち、相手の挑発に乗らない。
B 夜間の場合は、できる限り明るい場所で質問する。
C 相手をいつでも制圧できるよう、可能な限り間合いをつめる。
D 可能な限り複数で対応する。
解答
問題162
次は、施設警備員が不審物(含爆発物)を発見した場合の措置等について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 管理、所有者等が不明の物件を発見した場合は、拾得物と同様の処置をとる。
A 爆発物の疑いのある物件を発見した場合は、現場付近への立ち入りを禁止し、速やかに契約先担当者に連絡する。
B 爆発物の疑いのある物件を発見した場合は、上記Aの措置と同時に警察機関に通報し、処置を委ねるのが基本的対応である。
C 不審物件を発見し、管理、所有者等が判明した場合は契約先担当者に連絡し、速やかに回収、撤去を依頼する。
D 不審物を置かれにくくするためには、施設のフロアや廊下等に、ゴミ箱やロッカー等を置き、定期的にその配置を変更する。
解答
問題163
次は、警備員が不審物を発見した場合の対応等についての記述であるが、妥当でないものはどれか。
@ 施設における不審物とは、平素と違う状態に置かれたもので、管理、所有者の不明な物、見慣れぬ物、不自然に設置された物等をいう。
A 不審物を早期に発見するためには、施設内の通常の状態を充分に把握するとともに、施設内の整理、整頓に努め、フロア、廊下等に余計な物を置かない。
B 不審物件を発見した場合は、その物件を直ちに警備室に持ち帰り、中身を相勤者とともに確認する。
C 不審物を発見し、管理、所有者等が判明した場合は、契約先担当者等に連絡し、速やかに回収、撤去を依頼する。
D 爆発物の疑いがある場合は、速やかに契約先担当者に連絡するとともに警察機関に通報し、処置を委ねる。
解答
問題164
次は、重要な施設において脅迫電話(爆破予告等)があった場合の警備員の対処要領について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 落ち着いて丁寧に聞き、話を中断させない。
A 施設内の在館者及び従業員に脅迫電話(爆破予告等)のあったことを広報する。
B 相手が話さなくてもどんどん質問する。
C 受信した際は、直ちに契約先担当者、警察機関等に連絡し、その後の指示を受ける。
D わかっていても聞き取りにくい振りをして相手に話を続けさせる。
解答
問題165
次は、脅迫電話受信時の対処方法についての一般的留意事項であるが、妥当でないものはどれか。
@ 爆破予告電話を受信したときは、爆発物等の設置場所、形態、爆破時刻等できる限り正確に聞き出すよう努める。
A 相手が話さない場合には、施設の警備状況を相手に知られることを防ぐため、質問等を繰り返さず短時間で通話を終える。
B 脅迫電話(爆破予告等)は1回だけではなく、何度も繰り返しかかってくることがあるので、次の対策としてテープレコーダーを取り付けるなど、犯人の声、特徴などを記録に残すことが望ましい。
C 落ち着いて丁寧に聞き、話を中断させない。
D 可能な限り相手の言葉の中から、方言・音声の高低・アクセント・周囲の雑音等を聞き取るように努める。
解答
問題166
次は、火災を視認によって発見した場合の対処要領についての記述であるが、適切でないものはどれか。
@ 「火事だ!」と大声で火災の発生を周囲の者に知らせる。
A 非常警報設備又は自動火災報知設備の発信器を押す。
B 非常電話、内線電話等によって防災センター等に火災発生を知らせる。
C 周囲にいる者は、消火活動に協力させず、すぐに避難させる。
D 単独勤務の場合は、直ちに消防機関等に通報する。
解答
問題167
次は、自動火災報知設備の作動時(火災を感知した場合)の留意点を挙げたが、誤りはどれか。
@ 警戒区域一覧図によって、火災発報区域を確認する。
A 現場に急行し、真火災か非火災かの確認をする。
B スプリンクラー設備等が同時に作動表示した場合及び発信器による火災感知の場合は、真火災か非火災かの確認をする。
C 表示内容を確認し、直ちに指揮者(責任者)に報告する。
D 表示内容を室内の勤務員に大声で知らせる。
解答
問題168
次は、自動火災報知設備によって火災を感知した場合の対応等についての記述であるが、適切でないものはどれか。
@ 警戒区域一覧図によって、火災発報区域を確認する。
A 現場に急行し、真火災か非火災かの確認をする。
B 現場で、真火災であることを確認した場合は、防災センター等への連絡・報告より先に、直ちに消火活動を開始する。
C 人が前後して通報してきた場合は、真火災として対処する。
D 自動火災報知設備の表示内容を室内の勤務員に大声で知らせる。
解答
問題169
次は、火災現場確認時の留意事項であるが、妥当でないものはどれか。
@ 天井裏、パイプスペース等、隠れた部分も見逃さない。
A 火災室が閉まっていて煙が出ているときは、扉を一気に開けない。
B バックドラフト等によって惨事につながるおそれに注意する。
C 応援が必要であれば、直ちに防災センター等に要請する。
D エレベータを使用して現場に急行する場合は、火災表示階には止めず、直上階又は直下階に止めて、後は階段を利用する。
解答
問題170
次は、消火器による初期消火を行う場合の留意事項であるが、誤りはどれか。
@ 延焼拡大方向を重点に、姿勢をできる限り高くして、消火剤を燃焼物全体に放射できるようにしながら接近する。
A 付近の消火器をできる限り多く集める。
B 熱気、煙の状況を見ながら、決して無理をしない。
C 日常から、備付の消火器の種類、配置場所等を確認しておく。
D 火災室が閉まっている場合は、細目に開けた扉の隙間等に消火器のノズルを射し込み、火勢の抑制に重点を置く。
解答
問題171
次は、大地震発生時の対処要領についての記述であるが、妥当でないものはどれか。
@ 大地震発生時は、各自の身の安全を守ることが第一であり、振動が止み次第、次の行動に移ることが大切である。
A ガス器具の元栓を閉める。
B 電気器具のスイッチを切る。
C 石油ストーブ、たき火等を消す。
D ガソリンその他の危険物を集める。
解答
問題172
次は、大地震発生時の対処要領についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 火災が発生したら、直ちに消火活動に当たることが望ましい。
A 周辺地域の消火活動に協力することも必要となる。
B 二次災害防止のため、保安要員の残留は控える。
C 施設と避難先との連絡方法を講じる。
D 非常放送が使用できない場合は、各種の方法で施設内に状況を知らせるよう努力する。
解答
問題173
次は、施設警備業務に従事中、ガス漏れ火災警報設備の受信盤にガス漏れの表示が出た場合の対処要領として、誤っているものはどれか。
@ ガス漏れは、重大な被害をもたらすことからいかなる場合においても直ちに館内放送により、ガス漏れ事故が発生したこと及び火気設備の使用を停止したことを伝達する。
A 現場確認者からの通報があった時点で、在館者を避難誘導する。
B 在館者の誘導が終わった時点で、勤務員は避難する。
C 消防機関及びガス会社にも連絡し、消防隊及びガス会社の職員が到着した際には情報提供を行う。
D 消防隊及びガス会社からの指示があるまで、一切の火気を使用させない。
解答
問題174
次は、ガス漏れ事故の対処要領等についての記述であるが、誤りはどれか。
@ ガス器具栓、メーターコック及び元栓等を閉じる。
A 火気・火源となるもの、例えば裸火、電気器具のスイッチ等の使用を禁止する。
B ガス漏れが間違いないときは、ガス会社及び消防機関に通報する。
C パニック防止のため、ガス漏れ事故についての館内放送はしない。
D 消防隊及びガス会社の職員が到着した際には、情報提供を行う。
解答
問題175
次は、スプリンクラーヘッドの折損又は誤散水の対処要領についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 当該スプリンクラー警戒区域の制御弁を開放する。
A 当該スプリンクラー警戒区域の流水検知装置の排水弁を開放し、スプリンクラーポンプを停止する。
B 水損の拡大防止に努める。
C 館内放送及び掲示によって、通行者の規制及び誘導を行う。
D エレベータ、エスカレータ等を一時停止する。
解答
問題176
次は、救急蘇生法の意義と必要性について述べたものであるが、正しいものはどれか。
@ 「救急蘇生法」とは、負傷者及び急病人に医師の手当てを受けさせるまでの間、その病状を悪化させないため一時的手当を行う方法をいう。
A 警備員が救急蘇生法を行った場合には、その後で医師に引き渡す必要はない。
B 警備員は、事件・事故等に伴う負傷者を取り扱う機会が一般の人たちと比べて多いが、社会的に期待されているわけではないので、一般の人たちと同等程度の知識があれば足りる。
C 大出血の場合は、そのままにしておいても失血死又は出血性ショック死を招くようなことはない。
D 反応のない者は、咽がつまったり、呼吸困難となるが、死に至るようなことはない。
解答
問題177
次は、負傷者の状態把握等について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 反応を判断するには、刺激に敏感な体の部位を鉛筆などで軽く線を引くように触れる方法がある。
A 大出血、呼吸停止等の場合は、直接生命に関わるため、直ちに手当をする。
B 刺傷は、傷口は小さいが深く、内部の臓器や組織まで傷つけられていることが多く、破傷風菌等の危険性がある。
C 応急処置を行う場合は、必ず負傷者を水平に寝かせて確認したり、手当を行う。
D 負傷者が危険であるかどうかの第一の要点は、反応がないことであって、反応のない場合は、頭部に損傷を受けていることがある。
解答
問題178
次は、救急蘇生法を実施する救助者としての心構えについての記述であるが、誤りはどれか。
@ 屋外における応急処置は、一般に利用できる資材が乏しいことから、付近の機材を活用する。
A 一刻も早い処置のため、傷病者が倒れている現場で処置するのが原則であり、周囲の状況にかかわらず、他の場所への移動は控える。
B 災害等の事故では、ただ積極的な行動だけではかえって危険であることを銘記して、現場の者の誘導や事故現場の状況把握に努め、充分な装備をした救急隊等の到着を待つ。
C 事故が起こるとやじ馬が集まり、救助活動に余計な口出しをする者がいる。警備員はこれらの言葉に惑わされることなく、確信を持って応急処置を行うことが大切である。
D 事故はいつ、どんなところで発生するかわからない。したがって、警備員は、平素からいかなる状況の下でも応急処置が行えるよう心掛ける。
解答
問題179
次は、「AED」についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 「AED」とは、Automated External Defibrillator(自動体外式除細動器)の略称である。
A AEDは自動的に心電図を解析し、電気ショックを与える必要があるかどうかを判断する。
B AEDは、電源を入れると音声で操作が指示され、救助者がその指示に従って、除細動を行う装置である。
C AEDは、欧米では早くから駅や空港等をはじめ、人が大勢集まる公共の場所に多く設置されている。
D AEDの使用は、医師、看護師、救急救命士などにしか許可されていない。
解答
問題180
次は、応急手当の実施要領について述べたものであるが、誤りはどれか
@ 小出血の場合は、出血させたまましばらくおき、傷口を水で洗い流してから手当をする。
A 刺傷の場合は、傷口が小さくても奥深いことがあるから軽視しない。
B 指や消毒しないもので、傷口に触れない。
C 凝血は、破って滅菌ガーゼを当てて包帯する。
D 大出血の止血の方法として、基本的には直接圧迫法と間接圧迫法がある。
解答
問題181
次は、止血法の間接圧迫法を列挙したものであるが、誤りはどれか。
@ 腹部大動脈指圧法
A 下顎動脈指圧法
B 鎖骨下動脈指圧法
C 頸動脈指圧法
D 上腕動脈指圧法
解答
問題182
次は、三角巾の使用方法についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 三角巾の結び方として、四方結びをすると、解くときに簡単に解くことができる。
A 上腕等の止血に三角巾を使用する場合、三角巾を包帯にする方法として、たたみ三角巾の折り方がある。
B 前腕に包帯する場合は、腕に対して三角巾を斜めに当てるのがポイントである。
C 三角巾は、四肢の包帯、頭の包帯として使えるが、顔面や眼の包帯としては適さない。
D 三角巾を結ぶときは、傷口の上を避ける。
解答
問題183
次は、負傷者の搬送について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 負傷者の安全確保のために重要なのは、負傷者の観察に気を配ることより、速やかに安全な場所へ搬送することである。
A 負傷者を動かすときは、相手の身体に無理を与えないで身体をできるだけ水平に保ち、患部に触れないよう十分注意する。
B 負傷者の倒れている場所や状態が安全でない場合は、必要最小限の範囲内(首に負傷しているときは医師が来るまで動かさない)で動かしたり、姿勢を直したりする。
C 肩を貸して歩かせる方法は、足、又は足首に軽い負傷をしている場合に適する。
D 体重の重い負傷者を火急の際、移動させるためには、直接引きずる方法や毛布等を利用して引っ張る方法等がある。。
解答
問題184
次は、負傷者の搬送方法のうち、引きずる方法について述べたものであるが、妥当でないものはどれか。
@ 四つんばいになって、傷病者をぶら下げるような形で、引きずる方法がある。
A 上記@の方法は、狭い場所や火災等によって、煙が立ちこめている状況の中で倒れている人を運び出す場合に用いる
B 傷病者の背後から引きずる場合は、脇の下から両手を差し入れて、相手の胸の中程で相手の両手首を掴み、やや引き上げ気味にする。
C 傷病者を毛布の対角線上に仰向けに寝かせて引きずる方法がある。
D 引きずる方法は、体重の重い傷病者を搬送するのには適さない。
解答
問題185
次は、護身用具の取り扱いについての記述であるが、誤りはどれか。
@ 護身用具を使用する場合は、正当防衛等の範囲内にとどめるよう配意する。
A 警戒棒及び警戒杖を使用する場合は、首から下の部位を打つなど、相手に与える打撃は最小限となるよう心掛ける。
B 警戒棒、警戒杖を相手に奪取されたり、逆用されることのないよう注意する。
C 他人の権利及び自由に対する不正又は不当な侵害を及ぼさないようにする。
D 都道府県公安委員会規則によって許される規格に合致したものであれば、届出の必要はない。
解答
問題186
次は、警戒棒操作の訓練を行う際の注意点を挙げたが、誤りはどれか。
@ 警備員は、平素から警戒棒の操作を反復訓練して体得するよう努める。
A 形式的訓練に陥ることなく制服着装で訓練を行うなど、実際に即するよう創意工夫して行う。
B 常に、犯人等から攻撃を受けた場合の護身を念頭に置き、真剣な態度で行う。
C 真剣な態度と反復訓練の中で、自己の体格や体力など個性を生かし、その長所を伸長させる。
D 訓練による負傷事故を防止するため、準備運動を十分に行う。
解答
問題187
次は、警戒棒の構え方について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 基本の姿勢は、身体の垂直線に45度になるよう警戒棒を保持する。
A 休めの姿勢は、その場で左足を約20センチメートル幅に開き、体重を両足にかけると同時に、警戒棒を身体の前面に水平に保ち両腕は自然に垂れる。
B 下段の構えは、左足を、続いて右足を半歩前に進め、警戒棒は基本の姿勢の要領で保持し、ひざに少しゆとりを持たせる。
C 中断の構えは、右足を約半歩前に進め、右半身の姿勢となる。
D 両手の構えは、警戒棒を身体の前面に横にして棒先を左胸の前にして構える。
解答
問題188
次は、警戒杖の操作要領についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 「立杖」の警戒杖は、垂直に保つ。
A 「支え杖」の警戒杖は、垂直に保つ。
B 「抱え杖」の警戒杖は、体と約60度の角度を保つ。
C 「常の構え」の警戒杖は、杖先が自己のへその高さになるように保つ。
D 「本手の構え」の警戒杖は、杖先が目の高さになるように保つ。
解答
問題189
次は、警戒杖の基本操作を挙げたが、誤りはどれか。
@ 逆手突き
A 本手打ち
B 突き離し
C 返し突き
D 引き落とし打ち
解答
問題190
次は、非金属製の盾の操作要領についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 下段の構えは、基本の姿勢から左足を半歩前に進め、同時に左半身となり、盾は左大腿部を防護するように構える。
A 中段の構えは、基本の姿勢から左足を半歩前に進め、同時に左半身となり、盾は胸部及び腹部を防護するように縦に構える。
B 上段の構えは、基本の姿勢から左足を半歩前に進め、同時に左半身となり、盾は顔面及び頭部を防護するように上方に構える。
C 下段受けは、正面の構えから相手が凶器(鉄棒等)で左大腿部を打ってくるところを、右足を大きく後方へ引くと同時に左半身となり、下段で受ける。
D 正面受けは、正面の構えから相手が木刀等で頭部に上から打ってくるのを、右足を半歩後方へ引き、続いて左足を半歩後方へ引いて、正面で受ける。
解答
問題191
次は、非金属製の盾の操作要領についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 上段受けは、右足を大きく後方へ引くと同時に左半身となり、上段で受ける。
A 下段受けは、右足を大きく後方へ引くと同時に左半身となり、下段で受ける。
B 中段受けは、右足を大きく後方へ引くと同時に左半身となり、右肩前中段で受ける。
C 中段の構えは、基本の姿勢から左足を半歩前に進め、同時に左半身となり、盾は胸部及び腹部を防護するように縦に構える。
D 上段の構えは、基本の姿勢から左足を半歩前に進め、同時に左半身となり、盾は顔面及び頭部を防護するように上方に構える。
解答
問題192
次は、徒手で行う護身術等について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 警備員は、警戒棒を所持していない場合又は警戒棒を取り出す暇がない場合には、徒手で防御及び犯人の制圧に当たることになる。
A 体沈めは、正面から抱きしめられたときに離脱する体技である。
B 体さばきには、前さばきと後ろさばき等がある。
C ひじ寄せは、手首をつかまれた場合に、ひじで相手の前腕の外側を押すようにして離脱する術技である。
D 突き離しは、前襟をつかまれそうになったときに、離脱する術技である。
解答
問題193
次は、犯人に遭遇し、徒手(護身術)で応対する場合の留意事項について述べたものであるが、適切でないものはどれか。
@ 相手の攻撃を受けても臆することなく、いつでも相手を攻撃し、制圧できるように間合いをつめ、気合いで圧倒する。
A 地形、物その他の状況を考え、臨機応変にこれらを自己に有利に役立たせるようにする。
B 相手が複数の場合は、特に、沈着冷静に常に相手を自己の視野に入れておく。
C 瞬時に相手の態度、凶器の有無、人数等を識別する。
D 凶器を所持している相手に対しては、いたずらに組み付くことを避ける。
解答
問題194
次は、避難誘導時の放送等について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 危険場所が一部分であるにもかかわらず、全体が危険状態になったような錯覚を与えることのないようにする。
A 階別、ブロック別放送によって、危険場所と安全場所の両方に同一の内容で放送する。
B 冷静な音声で放送し、不安になるような言葉は用いない。
C 放送者は、できる限り同一人とする方がよい。
D 放送は、分かりやすい用語で具体的に、同一内容を何回も繰り返し行う。
解答
問題195
次は、「避難誘導」の原則についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 地上へ誘導することを基本とする。
A 誘導の伝達は、あくまでも徹底を期し、誘導漏れのないよう十分注意する。
B 避難はしご、緩降機等の避難器具は、避難誘導を開始した直後から活発に活用する。
C 火災階及び直上階を最優先にする。
D 多人数を避難させる場合は、努めて人員を分割して混乱の防止を図る。
解答
問題196
次は、避難誘導対策上の留意事項について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 避難計画を周知徹底し、避難誘導に従事する警備員に対する教育の実施方法を計画しておく。
A 火災の発生場所を想定して、避難方向と避難路及び避難方法を考慮しておく。
B 見やすい場所に避難経路図及び消防用設備等の設置位置図を掲示しておく。
C 避難施設や避難器具の位置及び取扱要領を習熟させ、災害時に避難に混乱をきたさないようにする。
D 訓練は形式的に行い、年間計画等によって定期的に実施する。
解答
問題197
次は、火災時における避難上の注意事項についての記述であるが、誤りはどれか。
@ 出火階の上層階は危険となるが、下層階は比較的安全である。
A 避難階段、避難橋等安全で、かつ、多数の者が避難可能な施設を優先的に利用する。
B 煙は火点の室内から廊下に出ると、その広がりが非常に早くなる。
C 火災現場においては、火点からの距離と火災気流の流れる方向に注意して行動する。
D 出火した部屋から避難する場合は、できる限り建物内に面する出入り口や窓等を開けて、煙や有毒ガスが充満しないようにする。
解答
問題198
次は、現場保存の留意点を挙げたが、誤りはどれか。
@ 現場に負傷者等がある場合は、救急車の手配をする。
A 負傷者に意識がある場合は、加害者名、負傷の理由及び状況を聞き出す。
B 負傷者の倒れている位置と方向及びその状況を記録する。
C 付近に凶器がある場合は、その位置と状態を記録する。
D 警備員は、自らが知り得た犯罪に係る情報については、報道機関(新聞記者等)に正しく伝達する。
解答
問題199
次は、現場保存の状況、証拠品等に対する留意点を述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 足跡、血痕、タイヤ痕等があり雨で流失のおそれがあるときは、バケツなどで覆っておく。
A 現場を動き回らない。
B 現場のすべての物に手を触れない。
C 現場に煙草の吸い殻や紙くずを捨てたり、たんやつばを吐いたりしない。
D 現場の証拠品は、紛失しないよう1カ所に集めておく。
解答
問題200
次は、現場保存の要領等について述べたものであるが、誤りはどれか。
@ 立入制限の前後に現場で行動した者の氏名や時間、その他行動範囲等をできるだけ明らかに記録しておく。
A 施設において犯罪が発生したときは、犯罪が行われた部屋、現場に通じる屋内の経路、侵入、逃走の経路等が現場保存範囲となる。
B すべての者に対し、保存範囲から速やかに立ち退くよう要請する。
C 所有者、権利権を持つ者であっても警察官臨場前の保存範囲内立ち入りは控えてもらう。
D 現場保存は、関係者にできる限り迷惑をかけないように保存範囲を縮小する。
解答
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